TARJEELINGは2026年第1弾リリースとして、「(from the)Hillside ep」をYoutube のプレイリストとして発表いたしました。 これは昨2025年にリリースした「平日昼間の世界」「VIVA、暇!!」「The Kids Are Alright」の既発3曲と、 今回新たにリリースする3曲「Salatiha #1」「Canaria」「SUTERU」を加えたものです。 リリース記念としてしばらくの間、「(from the)Hillside ep」についての覚書を連載いたします。 第3回は2曲目、「Canaria」について。
Canaria(Semi-Lyric Video)/TARJEELIING
VIDEO www.youtube.com
(from the)Hillside ep/TARJEELINGhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLr7sf0MZuksJlonhGpdGPzzEqAFYTgfiS
今回の6曲の中で完成までに一番時間がかかり、また手こずったのはこの曲です。元々はまだTARJEELINGが2人体制だった時代の末期―それでももう20年近く前何ですね―にアイディアだけはあったもので。ただその時あったのはメロディーラインとVelVet Undergronudの「Lady Godiva 's Operation」から拝借した(笑)ベースリフ、それとシンセでやっているアルペジオ (これは当時はギターで弾いていました)、これだけでした。リズムも全然違っていて、もっと素直で緩めの四つ打ちでしたね。歌詞はサビの「What Can I sing~」以外はほぼない状態。
Lady Godiva 's Operation
VIDEO youtu.be
結局そのヴァージョンは形にならなくてずっとお蔵だったんですけど、何年か前にCartis Mayfieldか何かを聴いてた時にふと、テンポを1.5倍にしてもっとファンクっぽいリズムにすれば何とかなるんじゃないかと気づいて、今回の「五十の手習い」プロジェクトでチャレンジしてみました。 が、ここからが大変だった!アレンジが決まらない、コーラスパートが巧く行かない、歌詞が全く書けない(笑)、ミックス を何度もやり直すというドツボにハマりまして。またこの曲が、基本のリズムはファンクなんですけど途中でシューゲイザー かオルタナ かっていうようなノイズギターを重ねたり、コーラスの感触がサイケデリック っぽかったりとバラバラな要素が入り過ぎてて、どう手を付けていいか分からなかったんですよね。結局リリースの前々週くらいまで、ミックス を2ヴァージョン作ってどっちがいいか決めかねるといった有様でした(いつか没になったヴァージョンも発表したい)。
歌詞が(も)難航した、と言いましたけど、最初から決まっていたサビのフレーズを日本語にすると、「カナリア 、俺には何が歌えるだろう?」。カナリア というのはジャーナリストや表現者 の暗喩としてクリシェ ともいっていい位よく使われていますから、このフレーズを生かすのであればカナリア =危機に警鐘をならす役割の不在についての歌詞にするしかないだろうなとは思っていました。そしてまたこの国ではジャーナリストやアーティストと呼ばれる人達の殆どが危機に対して全くと言っていいほど無反応だったのでリアリティもあったし(笑)。ただ、このメロディーとグルーヴに合う言葉で、しかも言葉数的には大量と言ってもいい文字数が必要とされ、テーマにも合致した内容でなければならない、これに見合うものを思いつくのがかなり大変でした。かなり英語のフレーズも多くなってしまいましたが、最終的には納得のいくものに仕上がっています。歌うのが大変でしたけどね(笑)。
今回発表したヴィデオについては、「セミリリックヴィデオ」と銘打っています。理由はシンプルで、歌詞が多すぎて全文を収める事が出来ないから(笑)。実際にやろうとすると一つ一つのフレーズがあっという間に消え去ってしまってまるで読めないんですよね。なのでこの曲に限っては、フレーズごとに言葉を限定して掲載して、場合によっては英語フレーズを意訳したものにしたりという手法を取っています。 なので、本稿では以下に歌詞の全文を掲載しておきます。
Canaria 作詞、作曲:聡文三
逃げ去って行った Ruleless People 残してったのは Useless Beatle 伽藍堂に残されたメッセージ一つ 「What’s your selling to get truth?」
始まっていた Endless Journey 気づいた時は Reckless Drivin’ 「JOLLY HEART」そりゃどっかのDiner,Sourceなし。 We’re gonna be there, to lose.
際限ない指摘が続いてる 改善点を潰して回ってる 3000 人のガウディ投じて 成果は Too Many Loops
危険察しても Silence Keepin’ 狭い世間の Talk Believin’ いかんせん、肌に悪い事をしない主義 That’s what you choose to get fooled
What Can I Sing,Canaria?
Desolation なら見たよ、Bobby Television でのFake Story 考察、感想、産業化され放題 What’s your doing to let ruled?
希望退職を募るコピー 人生からも撤退しそうに なりかねないHigh Risk 正気の沙汰じゃない That’s your GIG,to get loops
ゼロを指し続けるルーレット その根拠は永遠(とわ)にシークレット 強固な神話に幽閉されてはしゃぐ Too Many Loons 裏庭の花が枯れてWeepin’ 世界の果ての悲劇にはSealin‘ 「自然体をとにかく装い続けろ」 That’s your curse to be put.
What Can I Sing,Canaria?
Racist 達のEndless Party 卑怯者だけがSure to entry 「全員収監される日が来ればいい」と言う That’s what I say to get TRUTH
THAT’S WHAT I SING, CANARIA!
©℗TAGAHILL RECORDS, 2026