TARJEELING ニューアルバム「Daily Colony News」発売記念連載「自録りインタビュー “Talking ‘bout D.C.N.”」第10回「(ほぼ)全曲解説“ライナス&マイダス

 みなさんこんにちは、聡文三です。
 好評発売中のTARJEELING4作目のアルバム「Daily Colony News」を語る自録りインタビュー“Talking ‘bout D.C.N.”、
 今回は9トラック目、「ライナス&マイダス」を語ります。

―「ライナス&マイダス」についてですが、これは割と早い時期から講演でも披露されていましたね。

聡:最初の断片が出来たのは結構前なんです。例のキーボードのループと、騒がしいギターサウンドが同時になっている漠然としたイメージがあって。ただ最初は、それをどう形にしていいかは全く分からなかった。2013年の頭から今作の作業を始めたんですが、まず取り掛かったのがこの曲のキーボードの音決め。色んな音色やエフェクトを試して、最終的にこの音に落ち着きました。

―結果エッジーなギターロックと80年代初頭的な、ディレイやリヴァーヴを使用したサウンドが不思議な融合を遂げたような音像になっていますが。

聡:元々こういうサウンドを狙っていたわけではないのですが、結果的にはかなり満足のいくトラックになりましたね。

―講演や、あと事前に配布されたサンプル盤(3曲入り)を聴いた人からも、この曲へのリアクションがかなり良かったと聞いています。

聡:ああ、そうみいたいですね。歌詞の内容も併せて、このアルバムの一つのハイライトのような曲なので、そうしたリアクションは素直にうれしいです。

―その歌詞についてですが、ライナスとマイダスという2人のキャラクターの会話というユニークな形を取っています。これはまたどうして?

聡:きっかけは全くの偶然というか、まだ最初のメロディー位しか出来ていない時に、スタジオでギターだけで歌ってみた時に、いきなり「黄金色に変わった~」のフレーズが出てきたんです。で、一気に「大人になれよベイベー」まで歌い切っちゃった。歌った後に自分でびっくりした(笑)。

―(笑)。

聡:その時からなぜか、2人の人物の会話にしようというのは決まってました。ただ、ここからが大変だった(笑)。いわゆるAメロに当たる部分の歌詞は割とサクサク出来たんですけど、それをつなぐ部分がなかなかできない。ただ会話を延々繰り返しているだけじゃストーリーにならないので、これはいったいどういうシチュエーションで、最終的にどんな光景を聴き手に見せたいのか?というのを探し当てるのに相当試行錯誤をした覚えがあります。たぶん披露し始めた頃の講演なんかは、まだ歌詞が固まってなかったので今とは違う箇所も結構あったと思います。

―ライナスとマイダスというのは非常に対照的なキャラクターですね。理想主義者を気取った臆病者のライナスと、現実主義者のように見えて金しか信じていないようなマイダス。そして会話の内容からして、事あるごとに彼らは対立しているように見える。これは今のこの国の、特に3.11以降の状況についての暗喩のように思えるのですが、これは穿った見方でしょうか。

聡:いや、そういう事を念頭に置かなかったといえば嘘になりますね。ただどちらかと言うと、二人の意見が対立している事よりも、対立しつつも延々対話を続けているという事を重要視して書きました。「TELL ME」では場末のクラブを揶揄ってますけど(笑)、こういう二人がそれこそクラブとか、カフェでもいいですけど、そういう場所に集って、対話を続け、たまに踊って(笑)、すさんだ植民地の夜をやり過ごしていくイメージ。そういう風景が至る所に見られればいいと思って書きました。

―最近は、ネットを使った対話の場を設ける試みをよく見かけますが、あれについてはどう思いますか?また、ああした事をやってみようとは思いませんか?

聡:DOMMUNEみたいな?まず技術的な問題があって、生中継するためのWEBカメラとか無線LANとかどういう風にしたらいいのか全く分からない(笑)。何せ携帯すら持たない男ですからねえ(笑)。いや、実際震災の直後あたりはああいう企画もよく観ていましたし、基本的にはいいと思いますよ。ただ個人的には、出来れば直接その場に足を運んで顔を突き合わせて話した方がいい。顔が見えないと言葉がヘンに鋭角的になって、招かなくてもいい対立を招くような気がする。それは他人がやってるtwitterとかを見てもよく思うんですけど。

(続く)


ライナス&マイダス
作詞、作曲:聡文三

ライナス:
「黄金色に変わった毛布だったら要らねえ
よだれの染み付いた あの毛布を返せ」
「文句ばっかり言って 指しゃぶっていたって
何が良くなったって? 大人になれよベイベー!」

マイダス:
「君の魔法はまるで片手落ちのしわよせ
全てを手に入れて そいつでがんじがらめ」
「お前に何が分かる? 世界はこれでもってる
悔しけりゃ女の一つもモノにしてみろ!」

まるで理想主義者気取りの SISSY BOYと
無駄にリアリストじみた SCHALLY GIRLが
合わせ鏡の中 背向け合って
眼に映るもの全てに 悪態をぶちまけあってる

ライナス君とマイダスちゃんは
いつも喋っている
たまに踊っている
基本は醒めている 
たまに浮かれている時にも泣いている
理想に泣いている

ライナス:
「あの日を境にして俺は寝れなくなった
リアルハート(笑)とやらが こんなモロかったとは…」
マイダス:
「何だ、このガラクタは! 色がついてるだけだ
言語ゲームの果てに 沈黙をつかまされたのか」

ライナス君とマイダスちゃんは
夜通し起きている
思想に成っている
議論に飽きている
けどヴィジョンにゃ飢えている
リズム合わしている
今は歌っている

※次回は「Nation States, as Your Favourite Onapets!!」についてお話しします。お楽しみに!

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=TARJEELING 9月講演 その①=
日時:9/11(金)20時30分開演
料金:投げ銭とドリンク注文
映画上映:「ハートに火をつけて 最終版」(脚本監督 伊藤康弘 音楽 シーナ&ザ・ロケッツ Darkside Mirrors)
LIVE ACT:TARJEELING/藤田信也

=9月講演 その②=
日時:9/22(火、国民の祝日)20時30分開演
会場:cafe and bar gigi  http://sound.jp/cafe-gigi/  
料金:投げ銭制(要オーダー)
出演:TARJEELING/チバ大三(from東京)/オクムラユウスケ/コーチK

=10月講演=
日時 10/11(日)
会場 Blowin' http://blowin.jimdo.com/  
詳細はまた後ほどお知らせします。


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