新曲「ある構図」の歌詞を掲載します。

 前回の当コラムで、「最近あまりコラムを更新しなくなった理由の一つは、言いたい事があったら曲を書いているから」という趣旨の事を書いた。
 それで思いついたのが、最近書いた新曲の歌詞を掲載する事。
 もちろん文章ではないので(まあ私の書く歌詞は文書っぽいのも少なくないが)いわゆる説明的なものではないが、まあ何もないよりは考えている事が伝わるのではないかと思ってやって見ることにした。
 まずは、「ある構図」という曲。
 曲自体は、本当に久方ぶりに書いたポップテイストの曲だ。そういう曲にこういう歌詞を載せた。
 まあ、ご覧下さい。

ある構図

作詞、作曲:聡文三

本当は 何も頑張りたくないけれど
経済の求めに応じてやってるだけ
本当は 何もない日がいいんだけど
無気力をさげすまれるのが怖いだけ

そんな事のためだけに女房と別れ
娘をグレさせ 息子を引きこもらせ
君の人生は一体何だったんだろうね
この期に及んで選挙にも 謝りにも行かないで

本当は 僕もそういう人達の
中にいて 愛想笑いを続けるんだよ

本当は 誰も悪くはないんだけれど
責任を取る気も誰にもないんだよ
本当は 何も間違ってはいないけど
訂正がなされる気配もないんだよ

そんな事の繰り返しで時は流れ
孫の顔が少し大人に近づいて
君の人生は意味のあるものだったのかもね
ロクな未来を準備してあげられないとしても

本当は 僕もそういう人達の
中にいて 逃げ出すチャンスを伺うんだよ
本当は 僕もそういう人達の
中にいて なぜかとどまり続けるんだよ