2023年のクリスマスによせて詩「神がいる」の初期稿を掲載いたします

 本日はクリスマスイヴ。
 そのせいかどうか分からないが、今朝起きぬけにいくつかの言葉を思いついた。
 自分でもその着想には心惹かれるものがあったので、朝餉の支度をしながら思いつくままに続きを書き足していった。
 書いているうちに、それは神についての言葉だという事がわかってきた。
 昼間は所用があったので一旦中断し、全てを終えた後構成し直してた。
 まだ初期稿という形だが、2023年のクリスマスに向けて取り急ぎ発表する。
 題は「神がいる」とした。
 またこれは、「#戦争反対」「#ジェノサイド反対」というハッシュタグをつけて発表する事を明記しておきたい。
 なお今の所この詩に曲をつける予定はない。


神がいる

占いの度に一々呼ばれてため息つかれる神がいて
一人見つけたらその三十倍はどこかに潜む神がいて
軽く信じられ迂闊に捨てられるを繰り返される神がいて
そして あなたや私の心の片隅にちぢこまっている神がいる

取引の度に一々呼ばれる残高の量だけ神がいて
見えざる手だとか金玉とかだけもてはやされる神がいて
呪いを救いにヘンカンした後カンキンを続ける神がいて
そして 何のよすがも持たない年寄りが供える花に神がいる

争いの度に一々呼ばれて祭り上げられる神がいて
自分が作った奴隷の群れに支配されていく神がいて
「私の意思ではなかった」という弁明に追われる神がいて
そして この世の果てを目の前にしてその名を呼ばれる神がいる
そして この世の果てを目の前にして井戸を掘り始める神がいる
そして この世の果てを目の前にして上げられる声に神がいる