今さらですが、6月にウェブで発表したTARJEELINGニューシングル「12歳」についての覚書

 本コラムをご愛読(笑)の皆様、ご無沙汰いたしておりました。
 ここ数年は、ほとんど講演終了後のレポートでしか活用しておりませんでした(長文書く時もtwitterの連投で済ませてました)が、さすがにこの状態はいかんなと思い、今後は心を入れ替えて(?)コラムの方も少しは書いていこうと思っております。

 と思ったら、本稿書く前にこちらのブログの仕様が変わって、Soundcloudの埋め込みが出来なくなっている事が判明。
 何だかなあ。もうYahooブログは見切りつけちまうかなあ?

 閑話休題6月の半ば、TARJEELINGは最新シングル「12歳」を、Youtubeでのリリックヴィデオと、Soundcloud(音のみ)で発表いたしました。本日はその話について。
 まずはお聴きください。

「12歳」リリックヴィデオ/TARJEELING




=「12歳」についての覚書=

①楽曲の由来について
 数年前の冬(ちょうど天皇誕生日の頃)、街を自転車で移動していた時に思いついた曲。
 その年に私は父を亡くしていたのですが、ちょうど天皇誕生日という事もあったのか、今の天皇(私は昭仁さんという呼称を採用しております)と父がほぼ同世代という事に気づいた。
 そして、敗戦当時彼らが11~2歳であった事、そしてその頃、マッカーサーが日本の事を12歳の子供のレベルと呼んでいた事が次々に頭の中に上ってきた。
 それらの連想が一気に頭の中で化学反応を起こし、基本的なメロディーと歌詞は脳内で10分くらいで出来上がってしまった。
 亡父や昭仁さんのみならず、あの頃「12歳」だった人達、そして今「12歳」を生きている人たちの事、そしてかつて「12歳」だった人達の事(つまりはすべての人たちという事ですね:笑)を想像しながら作りました。

②曲調について
 TARJEELINGという名義になってからはあまり使ってこなかった、フォークロック的な曲調を採用した。
 TARJEELINGの最初の頃は、半ば意図的に(もう半分はメンバー構成の制約で致し方なく)使う楽曲のタイプを制限していたのだが、「Daily Colony News」 製作時からその枷を取り払うように努めた。
 結果、いくつかの曲では今までやってこなかった事を試み、いくつかではTARJEELING以前にやっていた事を今の文脈にアップデートするような曲を作るようになった。
 「12歳」に関してはどちらかと言えば後者。

③録音について
 曲調から素直に想起される、中期ビートルズやバーズのようなサウンドを参考にした。
 ただしここには一つ問題があって、両者の共通項と言えば12弦ギターと美しいハーモニーなのだけど、ハーモニーはともかく12弦がうちにはない事に、録音を始めてから気がついた(笑)。
 どうしたもんじゃろのう、とリヴァーヴマシンを色々いじっているうちに、大正琴ダルシマーをミックスしたような奇妙な美しさをたたえたギターサウンドが生まれ、これを採用した。
 イントロから鳴っている音がそれです。結果的に12弦を使うより面白い効果を上げていると思う。
 言葉や声は割と強めな感じなので、それとギターサウンドやハーモニーの穏やかさとのぶつかり合いを楽しんで聞いて頂ければと思います。
 それと、間奏のフレーズ、元ネタにニヤッとしていただければ嬉しい。色んな意味で(笑)。