一年の計

 喪中なので「明けましておめでとうございます」とは言えない(らしい)のですが、とりあえず新年のごあいさつを。
 皆様新年いかがお過ごしでしょうか。本年もタガヒルレコーヅをよろしくお願い致します。

 年末はほとんど何もせずゴロゴロしていた(そうそう、柄にもなくTVドラマ「JIN―仁―」の一挙放送にハマってしまった:笑)が、新年からはかねての公約どおり、音源作製と勉強にいそしむ事にしたのである。
 音源に限らず、今年から目標として「一日一音」(笑)を掲げる事にした。要は、1日のうちほんの何分かでもいいので、必ず音楽に関係した事をする事。ギターを5分触るとか、歌詞を1行考えるとか、最悪そんなんでいいので、1回は何かをする。とりあえず今の所は守れています。
 勉強の件。先日天神の書店に出向き、マルクス鶴見俊輔の本を1冊ずつ購入(網野善彦は以前買っていた「日本の歴史をよみなおす」  を再読することに)。鶴見は手始めに、関川夏央との対談集「日本人は何を捨ててきたのか」 にしたのだが、マルクスはいきなり「資本論」 から行く事にした。
 ええ、無謀は承知の上っすよ。何せ「資本論」といえば、「長い・難しい・読みにくい」の三種の神器でもって、長らく「読破した奴/名前を知ってる奴」率が異常に低い本ランキングの上位をほしいままにしている稀代の名著(?)ですから。
 初手なんだから「共産党宣言」あたりからにしとけという内心の囁きもあったんですが、敢えてそうしたのは、自分のキャパシティではさっぱり分からんもんをうんうん唸りながら理解しようとする時間を持たんといかんだろうと漠然と思ったから。

 いや、これは本に限らず音楽でも何でもそうなんだけど、どうも世の中の趨勢として、自分に理解できるものとか、確実に「役に立つ事」や「気持ちいい事」のみを効率よく選択・享受して事足れり、分からんもんに関してはスルーで。みたいな風に渡って行ってる人が多い気がして、それがあんまり面白くないんですよ私は。
 で、面白くないと思いながら、自分だってそういう事をしょっちゅうやってるわけです。それこそ年末にCD買いに行っても割と「出来が読める」新譜買っちゃうとか。元日の夜はとりあえず「相棒スペシャル」だなとか(笑:これは関係ない?)。
 そういう自分に喝入れるっつうか、刀鍛冶に鍛えなおしてもらうっつうか(笑)、そういう意味もこめて「資本論」を一から、というわけ。いや、内容自体をちゃんと知りたい、という事はもちろんなんですが。

 そして最後に、もう一つの一年の計、ジャパンツアー。今年最初の公演が月末にあります↓。

日時:2013年1月27日(日)
開場18:30/開演19:00
@大分 CANTALOOP2 
料金:1200円(+1 drink order)
出演:TARJEELING/Bingo/おじぎ草/トクサン/承人/清水啓司

 実は会場のCANTALOOP2は、10年以上前にソロ(つうか今もソロじゃん:笑)で行ったツアーで訪れた会場でもある。
 久し振りの邂逅、非常に楽しみにしています。

 というわけで、これらの一年の計が年末にはどれくらい生き残っているかな(笑)?
 乞ご期待!