近況&映画感想&告知

 最近は本コラムもtwitterもろくすっぽ更新せずに不義理しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 当方は結構充実しております。年明けからはじめた勉強が面白いというのもあるし、音源作り(まだ各トラックの部品を作っているような段階だけど)もあるし、みたいな。
 おかげで少々世事には疎くなっているがまあ仕方がない、というよりは、今は多少の世事に右往左往しているような時期ではない、と勝手に決め込んでいるので、これはこれでいいのだと思う(だからtwitterでの発言が少なくなる:笑)。
 もし敢えて話題のトピックに一つだけ言及するといえば、やはり体罰問題。私も世の多くの人のように「体育科の入試中止では何も問題解決しまへんで」派なのだが、それ以前に、「我々の社会では、そもそも『教育』をどういうものだと考えてきたのか」という所から掘り下げないと解決に向かう問題ではないと思っています、体罰もいじめも。今はそれだけ言うにとどめておきます。

 そんな中、映画をいくつか。年始より始まってかなり好評を博している(ようだ。上映期間延長されたので)タルコフスキー映画祭のうち、「サクリファイス」「ノスタルジア」を映画館で観に行った。また、「コクリコ坂から」をTVで(録画で)観た。
 タルコフスキー二作に関しては、私などの若輩者がとやかく語るべきではない。と前置きして語るのだが、サクリファイス」は(主に主人公の)台詞が長過ぎて「あぁそぎゃんしちくどらしゅう言わんでもよか!(標準語訳:「あぁそんなにくどくどと言わなくてもいいのに!」)」と内心叫んだものだ。「ノスタルジア」はそういう事はなかったけど。
 映像表現の空恐ろしいほどの高さは言わずもがな。特に「ノスタルジア」のラスト近くで温泉をロウソク持って歩くシーン(と言葉にしたらすごくマヌケな響きになるんだが:笑)の緊迫感はマジで胃が痛くなりそうな程だった。
 天才の所業、と言ってしまえばそれまでだが、ただ(両作品の重要なテーマと思しき)キリスト教的な世界観(人類の原罪と救済、みたいな奴ですね)を共有してない日本人にとっては作品理解の上では(ただでさえハードル高いのに)結構厳しいよな、と思うのも事実。逆に言えば、テーマとかよう分からん極東のボンクラにも映像だけで「あ、この人天才」と有無を言わさず納得させるってぇのもすごい話だけどな。
 「コクリコ坂」は、ある意味ではタルコフスキーとは真逆かもしれない。
 この映画を観て、監督の宮崎吾朗の天才性を感じる所は一つもなかった。ただ、天才じゃない奴の作品だからダメかというと、全然そういう風には思わなかった。傑作というよりは好作。1回観たら色んな意味で打ちのめされてあと4~5年は観んでもいいな、と思うのがタルコフスキーとするなら、折に触れてちょくちょく観たり、印象的なシーン(理事長を迎える生徒が斉唱するシーンは良かったねえ!)を思い出したくなる、これはそういう映画。色々細かい不満もあったけどね。

 最後に。TARJEELINGジャパンツアー、大分公演がいよいよ迫って参りました↓。

日時:2013年1月27日(日)
開場18:30/開演19:00
@大分 CANTALOOP2
料金:1200円(+1 drink order)
出演:TARJEELING/Bingo/おじぎ草/トクサン/承人/清水啓司

詳細についてのお問い合わせは会場HPか、tagahillrecords@yahoo.co.jpまでお問合せを!


 それと少し先の話ですが、神戸公演も決定しました↓。

日時:2013年2月24日(日)
開場18:30/開演19:00
@神戸 HELLUVA LOUNGE
料金:前売1500円/当日1800円(+1 drink order)
出演:TARJEELING/ether feels/he Border Picture/他
 
詳細についてのお問い合わせは会場HPか、tagahillrecords@yahoo.co.jpまでお問合せを!

 こんな所でくっちゃべってるよりも、音楽者はあくまで音出してなんぼ。
 なので、ジャパンツアーの開始でようやく新年が始まるような気分です。
 大分&神戸の皆さん、会場で会いましょう!!