TARJEELING 2016年6月講演 終了のご報告

 いつものように、まずはお礼から。

 6/18(土)、Blowin'  にて行われました、TARJEELING6月講演にお越しいただいた皆様、
 誠にありがとうございました!!!!

=SET LIST=
1 シニアチャンピオンコース
2 ライナス&マイダス
3 Bottom Gun
4 変わってゆくのです
5 ある構図
6 カミナリマチ
7 WHTIE FLAVOUR TEA
6 結婚したらおしまいさ

 TARJEELINGの本年度活動の概要である、

①昨年発表のアルバム「Daily Colony News」のさらなる宣伝・広報
②過去のタガヒルレコーヅ作品の再検証・再評価
③新規楽曲及びトラックの作成・実験・公表

 のうち、①に該当するのは1と6、②は1、3、7、③は4、5、8です(まあ5は結構前に作った曲ですので厳密には該当しませんが)。
 このうち完全初披露は8。別に実際の結婚生活についての歌ではなく(笑)、ライ・クーダーというミュージシャンのアルバムの中にこういう日本語タイトルの曲があったのを思い出し、「~したらおしまいさ」というフレーズにいろんな事柄を適当に思いついて放り込んだものです。
 今回はテンションについては申し分なかったのですが、ミスが若干目立ちました。まあ3などは弾き語りで披露するのはおそらく初めてという事もあり(というかそもそも弾き語りで披露するようなタイプの曲ではない。元はニューウェーヴパンクみたいな曲調だもんね)、仕方がない面もありますが。

 今回共演した先生方のうち、特に印象に残ったのは高橋プランクトン先生とGENTA先生でした。
 高橋先生はまだ20代前半の非常に若い方なのですが、既に一部の弾き語り界隈では話題になっている通り、まことにオリジナリティのある音楽を創られています。
 歌で取り上げている材料の中には、例えば先の戦争で空襲の犠牲になった子供たちについて歌ったものなど、2016年に若者がその題材で?と思うものがあったりするのですが、
 実際に奏でられる音が醸し出すものは、例えば古の反戦フォーク的なものとは(どちらがいい悪いとかじゃなく)全く異なっており、異様とも思える切迫感に満ちております。
 私の勝手な連想では、ベトナム戦争に反対して「殺すな」という相手を呪い殺しそうな文字の広告を掲載した岡本太郎
 レイプを告発する歌で爆音を鳴らして「レイプ・ミー!」と絶叫したカート・コバーン
 広島の原爆で死んだ女の子の歌をその女の子になりきって(としか思えない)歌う元ちとせ
 その系譜に位置するものを感じました。
 GENTA先生は高橋先生とは逆に、年長の方です。
 音楽性としては、(語彙が貧しくて申し訳ないのですが)いわゆる和製ブルーズ的な感じなのですが、これもテンションがただ事ではなくて、最初の第一声を聴いた瞬間から「あ、本物がいた」という感想を抱きました。
 本物のブルーズというか、ブルーズを通り越してもはやパンクロックみたいな感じ。
 ただテンションが高いだけではなくて、やはり長年のキャリアに裏打ちされたテクニックも素晴らしいものでした。
 それにしても、多分高橋先生は今回の出演者のうち最年少、GENTA先生は最年長だと思うのですが、この二人に一番共通するものを感じてしまったというのは、誠に不思議なものだと思います。
 私の聴講生の皆さんは日頃いわゆるオルタナティブとかインディ系のミュージシャンのライヴによく行かれていると思うのですが、そういった方々にこそ観て頂きたい二組です。

 さて次回講演は、7/16(土)、cafe and bar gigi http://sound.jp/cafe-gigi で行います。
 詳細はまた後日、各種SNSなどでお知らせいたします。
 お楽しみに!!

=TARJEELING ニューアルバム「Daily Colony News」絶賛発売中!!!=
全12トラック、1800円。
「内面の植民地」を生きるすべての人たちに贈る、
深く静かに先行する革命のためのサウンドトラック。
ジャンルをまたぐ音楽性、批評性とユーモアを練り上げた言葉、音楽と呼応した唯一無二のパッケージデザイン、
混迷を続けるこの国の状況にピシャッと対応したロックアルバム。
ただいまライヴ会場、下記販売店、通信販売でで絶賛発売中!!

売店
cafe and bar gigi http://sound.jp/cafe-gigi

信販売の受付・お問い合わせは;
mail tagahillrecords@yahoo.co.jp