TARJEELING 2016年7月講演 終了のご報告

 いつものように、まずはお礼から。

 7/16(土)、cafe and bar gigiにて行われました、TARJEELING7月講演にお越しいただいた皆様、
 誠にありがとうございました!!!!

=SET LIST=
1 チェンジングソング(「おいっちにの薬屋さん」ミックス)
2 ある構図
3 花束を君に~HEART
4 クレイジーリラルボー
5 12歳
6 ライナス&マイダス
7 チェンジングソング(「でたでた月が」ミックス)

 TARJEELINGの本年度活動の概要である、

①昨年発表のアルバム「Daily Colony News」のさらなる宣伝・広報
②過去のタガヒルレコーヅ作品の再検証・再評価
③新規楽曲及びトラックの作成・実験・公表

 の3つのうち、①は4と6、②は3、③は1・2・5・7(まあ厳密には新規楽曲とは言い難いものもありますが、未音源化という事でご容赦ください)を行いました。
 今回はかなり実験モードで、講演開始を告げるSEも一新しました。
 1にある「おいっちにの薬屋さんミックス」がそれに関連しているのですが、このトンチキな名前は何だ?と疑問に思われる方も多いかと思います。
 ある映画が元ネタだ、とだけ言っておきます(実は「でたでた月が」もそうです。気になった方は検索してみてください(笑)。

 あと5について。
 講演前にtwitter https://twitter.com/TAGAHILLRECORDS で、「生前退位の報を受けて講演内容を急きょ変更する」という事を書きましたが、それがこれに当たります。
 この曲については若干の説明をさせてください。
 この曲は昭仁さん(天皇制についての私の考え方と、現天皇への人間性への敬意より、彼に対してはこの呼び名をさせて頂いております)と亡くなった私の父の事を歌ったものです。
 私かねてから疑問に思っていた事があって。
 昭仁さんは今の日本でも有数の「護憲的立場」ですよね。しかも折に触れて(皇室という立場での制約はありますが)発言や行動をしておられる。
 その事に私は深く敬意を払うのですが、同時に、何故そこまで?というのがよく分からなかったんです。
 で、父が亡くなった年の冬でしたか、ふと昭仁さんと父がほぼ同世代という事に気づいて。そしてちょうど敗戦の頃、彼らが12歳前後だったという事にも気づいたんですね。
 12歳、というのは敗戦当時の日本について、占領軍の総司令官だったマッカーサーがそう発言した事があったのですが(詳しくはこちら)、
 12歳呼ばわりされたこの国で、当時まさに彼らは12歳だったわけですよ。
 ではその12歳たちは、その言葉をどう受け止め、そしてその後をどう生きたのか?
 その事を考えたら一気にインスピレーションと妄想(笑)が頭の中を駆け巡りまして、その後は自転車に乗りながら大体10分かそこらで完成していた曲です。
 そういうやや特殊な成り立ちをしている曲ですので、毎回毎回演奏するようなものでもない気がしてそれほど講演ではやってこなかったのですが、今回はああしたニュースがありましたので、演奏してみました。
 割と落ち着いた曲調ですし、前後の演目ではでさんざんはっちゃけていますから(笑)聴講生の諸君にとってはいささか退屈に思われるのではないかと心配していたのですが、これを演奏しだしたら会場の空気というか集中力の密度が一気に濃くなったのを肌で感じたので、意外でしたし嬉しかったですね

 全体としては、やはり新しい事、実験的な事の比率がかなり高かったので(しかも時間がなくてこの内容での通し稽古が一回もできなかった…)、まだまだぜんぜんこなれていなかったのは否めないなと。
 次回講演はアコースティック講演なのでこうした感じにはならないと思いますが、次回の稽古と並行してトラックの作成・実験もやっていかないといけませんね。
 忙しくなります。

 さて次回講演は、8/20(土)、Blowin' http://blowin.jimdo.com/ で行います。
 詳細はまた後日、各種SNSなどでお知らせいたします。
 お楽しみに!!

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売店
cafe and bar gigi http://sound.jp/cafe-gigi

信販売の受付・お問い合わせは;
mail tagahillrecords@yahoo.co.jp