連休日記

10/9(土)
 本日もまたまた録音です。この日はあんまり時間がなかったので、短いオーバーダブ系をちょこちょこと。
 実は前の日、今まで録音したトラックをアルバムの形に並べて、通して一遍聴いてみたのだけど、まあ足りない部分の多い事(笑)。
 取り敢えずどこに何の音を加えるべきか、音質や音量バランス等をどう改善すべきかを1曲1曲レポートにまとめて、それを元に作業工程を作り、それに基づいて録音する事にした。
 と書くと何だか工業製品を作ってるみたいだね。あんまりロックっぽくないか(笑)?
 けどやって見て思ったけど、このやり方、「作業工程の奴隷」にならないように注意さえすれば意外に悪くない。思い入れたっぷりに作ったものを一旦突き放して見る事が出来るからだ。
 お陰で(?)短い時間の割にははかどった。けどまだ完成まで先は長い…。
 
10/10(日)
 六等星スタヂヲ(要するに自部屋)の整理を行う。随分と掃除をサボっていて、机の上に各種資料が散乱して結構酷い有様になっていたので。
 これでも片付けに関しては随分マシになった方だ。とは言っても掃除嫌いが治ったわけでは少しもなく、前より状況が改善したのはひとえに家人のプレッシャー&猫に部屋を荒らされる危険性(笑)に拠るものである。
 掃除後はマイケル・サンデル来日公演(NHK教育ハーバード白熱教室東京大学」)を視聴。聴講生(学生だけでなく一般の方も結構います)の英語喋り率が結構高くてびっくり。
 面白かったのだが、日本人の「正義」観を論ずる時、功利主義やカント、アリストテレスといった西洋哲学の流れのみをベースにするだけでいいものだろうか?と思ったのは事実。まあそれをやるのはサンデル教授じゃなくて日本の知識人の仕事か。
 
10/11(月)
 自転車で百道の総合図書館へ。
 今回は特に目的もなく、1日位は外に出ようと思って出かける(体育の日だし)。
 図書館に着き、入口ヨコの貼り紙をふとみると「本日ミニシアター無料上映 惑星ソラリス 13:30~」との文字が。
 おおっ。開演5分前じゃねえかこいつはラッキー、とばかりに映像コーナーのミニシアターへ駆け込む。
 「惑星ソラリス」は旧ソ連の巨匠、アンドレイ・タルコフスキーの傑作で、私は学生の頃ヴィデオで観てその衝撃的なエンディングに打ちのめされてしまった事がある。
 ちなみに私の乏しい映画鑑賞歴の中での「エンディングが衝撃的だった映画4傑」は、「猿の惑星」「惑星ソラリス」「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」「シベリア超特急」である(笑)。と書くと何だか「惑星ソラリス」の価値が下がってしまうみたいだが(笑)。

 話を戻す。映画が始まった後、ちょっと入場した事を後悔した。
 というのも、この映画、長いのだ。3時間近くある。終了時にはすっかり夕方だ。本を物色する時間がすっかりなくなってしまう。
 おまけにこの映画、眠いのだ。いやちゃんと気合いを入れて観たら本当に素晴らしいのだが、時間つぶし&物見遊山感覚で接するとひたすら難解なストーリーと暗い映像(物理的に光量が少ないのではなく、印象として暗い)について行けなくなり、途中で最低2回は瞼が閉じてしまうのである。
 現に最初観た学生の頃は開始1時間位経って20分位寝てしまった気がする(後でそこだけ観直した)。そして今回は開始30分早々で船を漕いでしまう有様…。おそらく私と同じように軽い気持ちで来たであろう方々も途中で次々と脱落&退席していきました。
 
 でもまあ、やっぱりいい映画ですよ。オープニングの水藻の映像だけで引き込まれるし、ソラリスの海の何とも言えん気色悪さも色褪せてないし。
 あと最初観た時はそんなに気付かなかったけど、音楽の使い方がメチャメチャいいですね。
 基本的に最近の映画は音楽が過剰でうるさ過ぎると思うのですが、「必要な場所に、必要な音楽を、必要なだけ」というのがこれほど達成されている作品というのも少ないのでは?
 1回は観てみることを強くお勧めします。ただしある程度気合いを入れて観るように(笑)。