恐るべしを通り越して心配。というか不憫(笑)。

 先日、久し振りに音楽誌「ロッキンオンジャパン」を立ち読みした。
 エレカシ宮本氏の3万字インタヴュウが目当てだったのだが、それよりも何よりも、一つの2ページ記事にぶったまげてしまった。
 
 多分「タレント、俳優他、音楽関係者じゃない有名人に好きな音楽を語ってもらう」という主旨のインタヴュウ記事だと思うのだが、今回の対象は女優の成海璃子さんだった。
 個人的にこの人のイメージというと、「若いのに上手い女優さんだなあ、顔も美人だし」位しかなかったのだが、今回の話見て根底から覆った。何この人。好きな音楽が筋少あぶらだこ(!!)に村八分(!!!)に、その他諸々の太古から現在までのニッポンアンダーグラウンドロックの数々を並べ立てまくり。大体「無人島に持っていくアルバム」聞かれて「ローザ・ルクセンブルグ(!!!!!)も絶対持って行きたいし」ってそもそもローザのCDなんてどこで手に入れたんだよ(笑)。
 
 僕はあんまりタレントさんとか女優さんとか詳しくないんだけど、こんなディープな人って、まずいないよねえ。というかそもそもロックとかには縁遠い人が殆んどだよねえ。
 僕が知ってる限りでは、前めざましテレビのお天気キャスターやってた高樹千佳子さんがかなりマニアックな洋楽ファンだったと思うけど、その事を知った時には正直「いやあ、そんな事を開陳してもタレント活動の益には少しもならんと思うのだが、いいんですかね事務所的には?」程度の感想しかなかったが、成海さんの場合は若いのと、好みの傾向が傾向だけに(笑)「君大丈夫!?学校で友達とかいないんじゃない?いじめられてない?ちゃんとご飯食べてる!?(←なんじゃそら)」的な方向にスライドしてしまってどうもいけない(笑)。
 これからテレビで彼女の姿を見る度「ああ、不憫な子よのう…」とかついつい思ってしまいそうでイヤだ。いや、マニアックなのもほどほどにね。マジに。