やるな小学生。

 珍しくニュースから↓。実際には、今朝見た某情報番組で知ったんだけど。

松本・開智小6年3組29人 今年も映画制作
長野県松本市の開智小学校6年3組の児童29人が、総合学習の時間を使って制作した自主映画の上映会を27日、松本市まつもと市民芸術館で開く。昨年に続く映画制作で、監督や役者、衣装など、ほとんどが児童の手で作り上げられる。小学校生活最後の作品づくりに励む教室は、最後の追い込みに活気づいていた。
 映画のタイトルは「スターダイバー」。ペーパーレスになった近未来社会の中で、貴重になった「本」を消滅させていく謎の生命体・エコサピエンスに、チーム「ダイバーホーク」のリーダー・アリアが挑んで本を助け出す――というストーリーだ。
 月曜6時限目の総合学習の時間。廊下では昨年の宣伝看板を塗り直す児童、教室内では担任の麻和正志教諭(45)と児童がクロマキー手法を使った撮影に追われていた。カチンコ、照明などを担当する数人の児童が囲む。
 残りの児童は、机に向かい原稿用紙に鉛筆を走らせる。「私たちのクラスで作った映画の上映会を行いますのでご案内します」という書き出しで案内状を書いていた。
各自が担当した係や映画への思いもつづり、撮影に協力してくれた人など100通を送るという。
 児童にはそれぞれ、絵コンテや照明、小道具、衣装、カメラ、特殊効果などの担当が割り当てられる。脚本のアイデアは児童から募ったものを麻和教諭がまとめ、配役もオーディションで決める。
 照明係と図書委員長の役を演じる山田莉子さんは、映画作りを通して「自分たちで考える力がついた」と話し、「小学校最後の作品。クラスのみんなが一丸となって取り組みました」。前作に続いて監督を務める大前龍信君は「アクションシーンが多く、格好いい作品に仕上がりそう」と手応えを感じている。
 「ALWAYS 三丁目の夕日」「SPACE BATTLESHIPヤマト」などを手がけた松本市出身の映画監督・山崎貴さんが、監修として参加する。麻和教諭が数年前、松本での映画イベントに訪れた山崎さんと対面し、その後、小学校での映画作りの助言をもらおうとメールを送ったら返事が来た。麻和教諭は「『ヤマト』の撮影で忙しい中、演出や衣装、照明など、細かい部分まで助言をもらった」と感謝する。
 今回の作品に登場する「本」。若い世代の活字離れが指摘される中、クラスの児童の中には月数十冊の本を読む子もいるという。「そういう児童は発想やものの考え方が違う。『本は大事』という意味合いも込めた」と話す。
 上映は午後2時から。入場無料。昨年制作したミステリー映画「少年探偵DAN」や、長野朝日放送ふるさとCM大賞に応募した2作品も上映される。問い合わせは同小(0263・32・0006)へ。(田中正一)
 
 「この世から本を消滅させる悪の生命体」の名前が「エコサピエンス」とは、なかなか皮肉の利いたいいネーミングでないかい(笑)。