新曲「カミナリマチ」の歌詞を掲載します。

 こんばんは聡文三です。

 先日、現在製作中のTARJEELINGの新しいスタジオ音源から、「カミナリマチ」という曲を先行でSOUNDCLOUDに公開しました。

カミナリマチ/TARJEELING

 今回は、その「カミナリマチ」の歌詞を掲載いたします。
 ご覧になればわかるとおり、ここには当今の流行歌にあるような「癒し」「励まし」「空元気」「頑張る人へのエール」などといったものは、一切含まれておりません。
 いわば嘆き節のようなものですが、誰もが同じようなことをやっている中、一人ぐらいこういう歌を作る人間がいてもいいだろうと思い、発表しました。
 それではどうぞ。

カミナリマチ
作詞、作曲:聡文三

「この世界はなんともはや くたびれはてとるねえ」
「その理由はなんですかな?」「わしらがせいかもしれんねえ…」
平和な夏の午後 そんな会話を聞いた
避暑地の老人ホームで お尻を洗いながら

「あの外国に何もかもが食い荒らされてしまうねえ」
「裏で手引きをしてるのはあの男かもしれんねえ」
蒸し暑い夏の午後 そんな会話を聞いた
遊技場の解体現場で にぎりめし食べながら

美しい言葉にはいつでも事欠かない
ぎこちない笑みを浮かべ黙る
空しさで見上げた 雷待ちの空
季節が移るような 変わり目

「この子の未来のためなら どんな事でもできるねえ」
「それでもし裏切られたら 死んでしまうかもしれんねえ」
雨あがり 夏の午後 そんな会話を聞いた
国道沿いのペットショップで レジの列待ちながら

この世界はなんともはや…