保守派の大物

 我が家でレギュラー使用していた猫のドライフード(カリカリ)が、近くのスーパーで取り扱わなくなった。
 少し遠くの店に足を伸ばせばあるのだが、それだけのために毎回出向くのも結構大変である。
 というわけで、これを機に他の種類のカリカリも試してみる事にした。

 だが、これに関して大きな障壁が一つ。
 家にいる4匹
イメージ 1の猫のうちの一人、ジンである。
 この男、食べ物の好みに関してはかなり保守的であり、特にカリカリの場合、前と同じもんでないとまず手をつけようとしない。
 今回変更して1週間ほど使ってみたが、トータルで3~4口しか食べなかった。
 他の3匹は全く問題なく、というよりむしろ喜んで食べるのにである。

 こういう頑固さを持つ猫はたまにいる。
 うちではもう一匹、最年長のグミも相当の頑固者だ。
 ただグミの場合、別に新しい古いとかはあまり関係なく、「その時の自分の意に染まないものは頑として拒否する」というタイプなのに対し、
 ジンはとにかく新しいものを受け容れようとしない。
 一番若いのに、なんでこんな保守的なんだろう。
 そういえばうちに来た当初も、まだ目も開かん赤ん坊のくせして口をへの字に曲げてミルクを飲むそぶりを全く見せなかった。まさに三つ子の魂何とやら、生まれながらの保守派である。

 結局この保守派の大物を説得するのはあえなく失敗し、遠くのスーパーに買いに走る仕儀となった(笑)。
 しかし昨今は若者の間でも自称「保守派」が散見されるが、どうせ保守を気取るんならこれ位頑迷にやって欲しいですなあ。