TARJEELING 2023年3月講演 終了のご報告

 まずはいつものごとくお礼から。
 去る3/25(土)、Blowin'にて行われましたTARJEELING 2023年3月講演、無事終了いたしました。

blowin.jimdofree.com


 ご来場いただいた聴講生諸君、共演の先生方、会場Blowin'店主マルツカ様、そして主催の岡村釦先生、
 誠にありがとうございました!!!

=演目=
1 2 MY ENEMY(2023年改訂版)
2 (New Wave)カミナリマチ
3 置かれた場所で枯れました(新説(曲))
4 THE TERROR SONG
5 船出
6 The Kids are Alright(新説(曲))

 今回参加した「誰が頓田の森で子供達を殺したのか?」は、1945年3月27日に現在の朝倉市で起こった「頓田の森の悲劇」についての啓発がテーマのイヴェントでした。
 それを受け、今回の演目はすべてそれに関連した内容で統一する事にしました。
 ただ、私としては実際の事件について詳しいわけでもないので(今回の出演を受けて関連書籍を読んだりはしましたが)、その事そのものについての曲を歌えるわけではないし、敢えて言えばしてはいけないと判断し、
 今現在、子供(に限らないのですが)を殺そうとしているもの、殺し続けているもの、について言及したり示唆したりしている曲を選ぶことにしました。
 それで講演の冒頭に、「誰が頓田の森で子供達を殺したのか?それは私であり、あなたです。」と前置きしてから演奏しました。
 以下、それぞれの楽曲について、イヴェント内容との関連について意図したところを記しておきます。

1…特定秘密保護法強行採決直前に書いたもの。SNSで拙劣で姑息なプロパガンダを拡散する政権側のバイトアカウントについて直接的に言及した。いつの時代でも繰り返されて行われてきた事。そして(特に日本では)多くの場合、自分の加担した事について忘れたふりをする。
2…これも第二次安倍政権発足直後ごろに書いた古い曲。無責任なまま人生を逃げ切ろうとしている老人、無自覚な外国人差別に興じるワーキングプアの若者、ペットショップでのカップルの「この子」についての会話を無力感をベースにスケッチしている。
3…元々は半分冗談で作った曲(下のTwitterを参照されたし)。当初は演奏する予定になかったが、戦時中も(それ以外の時代も)戦場や動員、教練などで「置かれた場所で枯れさせられた」子供や若者は数多くいた。ならばこの曲を差し挟むのもあながち的外れでもなかろうと判断し、急遽取り上げる事とした。

 


4…ISが世界の耳目を集めていた頃に書いた。彼らの中には、文字通りの義憤に駆られてテロを起こしてしまった者も少なからずいただろう。同じ事は昭和初期の青年将校の何人かにも言えることかもしれない。テロリズムファシズムには断固反対だ。しかし、彼らのような間違い方を他人事として切り捨てられるのか?あのような純粋さと無知さは、例えば歌を歌う人間の中にも起こりがちな事なのではないか?そういう事について論考した。
5…最新作「F1 Blues」収録曲。「F1 Blues」はいわば「『TARJEELING VS 日本』三部作」の追尾を飾る作品で、この曲は実質その結論とも言える。この曲の中で「子供たちに受難を与え続けた旧世代」を殲滅するのでなく、子供たちに「外部」に旅立たせ、自らは滅びゆく「内部」に留まらせ、生きさせ続ける。灼獄を生きるという形での償い。
6…今回のオファーにあたり、主催者の岡村釦先生より非常に熱のこもった長文のメールをいただいた。イヴェントのオファーのメールというのはたいてい事務的な内容で、その内容もいい加減なものが珍しくない(苦笑)中にあってこんなメールをくださる岡村先生の誠実さに感動し、その想いに応えるべく1曲作る事にした。タイトルは勿論THE WHOからの引用だが、内容的には以前朝ドラ「おちょやん」の感想ツイートで書いた事に近い(下を参照されたし)。「おちょやん」は戦争の時代も描いていたが、戦争というのは子供たちに「だんない=Alright」を感じさせない、または大人たちが子供に「だんない=Alright」と思わせる事を一切放棄した事態であるとも言える。我々は子供たちに「だんない=Alright」を言い続ける事が果たしてできるのか?

 

 共演の先生の内容については詳述を避けますが、途中で風太先生による戦争プロパガンダについての(私のと違い、文字通りの)講演などを挿入した意欲的な内容でした。

 さて来月のTARJEELING講演も決まっております。次回は小倉のengelにて!!
=TARJEELING 2023年度基調講演=
日時:2023年4月22日(土)18時開場/19時開講
ガタリンピック2023」
会場:小倉engel
出演:TARJEELING/みやいさとし/アンリ
料金:投げ銭+1ドリンクオーダー
課題曲:紅蓮華(Lisa)

www.instagram.com聡文三音楽活動30周年記念作品、
TARJEELING 6th Album 「F1 Blues」(品番:THCD-010)、
2022年5月3日発売決定!!!
全14トラック、2000円(税抜)。
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Mail tagahillrecords@yahoo.co.jp
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