100年前のわらべ歌(?)

 連休を利用して、家人と実家へ行った。
 私の祖母が100歳の誕生日を迎えるので、お祝いを持っていったのだ。
 100歳だよ100歳。
 いやあ、子供の頃はまさか自分の身内に100歳迎える人がいるなんて想像だにしなかったね。
 だって私が子供の頃はまだ日本人の平均寿命って70歳代だったと思うし、当時の想像力をもってしての「100歳」のイメージって、「大きな古時計」のおじいさんなわけだ(笑)。そんな人が身近に出るとは普通思わんでしょう。
 
 祖母は認知症で、おまけに寝たきりなので現在は入院しているのだが、キャラが明るいので救われている所がある。
 見舞いに行った時も、勿論話は通じない事の方が殆どなのだが、時々唐突にでっかい声で歌を歌い始めたりして驚かされるは笑わせられるわといった感じで、見舞いに来ていたこちらの方が何だか元気になってしまった(関係ないが私の母も声はデカい。私の声がデカいのはどう考えても母方の遺伝である)。
 ただ母の話によると、母が子供の頃とかは特に祖母、よく歌を歌ってた人とかじゃなかったそうなのだ。また、今歌っている歌は、母も今までまったく聴いたことのないものばかりだという。
 だとすると祖母が子供の頃よく歌ってたわらべ歌とかになるのだろうか。一応祖母の歌と母の聞き取りを参考に書き写してみたのだが、何せ100年近い前の、しかも熊本地方に限定されそうな(特有の方言が使われているのです)歌なので、調べてもはっきりした事は分からないかも知れんなあ。
 
 分かる範囲で記すと、こんな感じの歌詞です。心当たりのある方は、教えてくださると嬉しいなっと。
 
 すこたこなまこは ちんのいを
 かけめにしたなら いっかんさんびゃくめ
(以下略)
 
 「ちん」は熊本方言で、クロダイのこと。福岡や長崎で「ちぬ」と呼んでいる、あれです。わらべ歌というよりは、魚の行商人かなんかが歌ってた労働歌かもしれませんね。