週末日記

・6/17(金)
夜、アルバムのデザインについて大久保さんと打ち合わせ。
今回は見本を作ってきて頂いていた。
CDのデザイン、と一口に言っても、作らなければならないものは結構多い。通常の使用で考えても、ジャケット、インレイ、帯、歌詞カードの4種類は最低必要だ。
その上裏と表があったり、ジャケットと背表紙で色が変わったりと、内容によっては随分沢山のヴァリエーションを作らなければならない。
実際この日も、1アイテムに付き5~6種類のヴァージョンを作って頂いていた。頭が下がります。
そのデザインなんだけど、なかなか素晴らしいものが出来つつあります。
アルバムを制作し始めた当初は、別にコンセプトとかテーマとか何も決めずに作り始めるのだけど、作っているうちにある方向性みたいなものが出来上がってくる。
今回その方向性について特に大久保さんにお話したわけではないのだけれど(大体本人も明確に言語化できてないし)、上がってきたものはその方向性に見事に応えるものだった。
さすが、である。
帯と背表紙を除いて、この日のうちに基本的なデザインを全て決定してしまう。

・6/18(土)
家人が仕事で一日いないので、チッタの治療を行う。
治療といっても大したものではなく、1日三回患部を消毒して薬を塗るだけ。
もう少し嫌がるかと思っていたが、意外に大人しい。痛み自体はもう退いているのかもしれない。

夕方はスタジオで練習。
練習というよりかは、3日前くらいから頭の中で作っていた新曲を実際に鳴らしてみる。いわば、試運転。
これがなかなかに難しい。
そもそもこの曲は頭の中で鳴っている際にもギターの出る幕がほとんどない(ゆったり目のドラムンベースみたいな打ち込み+キーボードとストリングス中心のアンサンブル+アジアっぽいこぶしのちょっと入ったヴォーカル、みたいな感じです)ので、それをエレキの弾き語りで再現しようというのがそもそも無謀なのである。
気まぐれにすごくせわしない16ビートを刻んでみたら結構合ったのだけど、これはまた狙った線とは「別もの」である。
まずトラック作る所から始めればいいじゃん、という意見は至極ごもっとも。だけど、やりたい事が複雑すぎてどう作ったらいいか分かんないんだよ!

・6/19(日)
地デジ対策、というのをやらなければならないのである。
我が家の場合、アナログテレヴィにチューナーをつける、という方法を試みているのだが、どういうわけかNHK教育だけが映らない。
うちは教育テレビを見る頻度が高いので、これは困る。
こういう場合、アパートなら大家さんに問い合わせろとの事なので聞いてみたが、大家さんのとこでは映るのだそうだ。
どうなっているんだ?元々地デジ化はあまり意味がない(つうか地デジで「便利になる事」をほとんど必要としない)と思っているけれど、こんなに一々トラブるんならはっきりと「害悪」と言ってもいいのではないか。
ちなみにチューナーの取説を見たら映らない場合の対処法の中に「天候(雨・雪・風・雷等)の状態を確認してください」というくだりがあり思わず鼻で笑ってしまった。何かい、「地デジ」ってえのはちょっと雨風吹いたくらいで映んなくなるようなもんなのかい?呆れてものも言えねえな。

地デジ対策はうっちゃって、気分直しにたまたまやっていた映画「007 ロシアより愛をこめて」を鑑賞。
いやあ、突っ込み所満載、というよりは突っ込み所しかないような映画である、今観たら(笑)。
当時はスリルに満ちたアクション活劇という位置づけだったのかもしれないが(その辺詳しくないので何とも言えませんが)、冷戦もとっくに終わり「テロとの戦い」という名の正義の大量殺戮がまかり通る2011年においての「ロシアより愛をこめて」は、ケタケタ笑いながらほのぼのした気分になれる、制作者の意図とはまるで関係のないところで大満足出来る一品です(笑)。是非一度ご鑑賞あれ。