製作モードからビジネスモードへ。

 本日、大久保さんとの打ち合わせがある。
 そこでCDの盤面のデータを頂く予定だ。
 問題がなければ私はCDのプレス業者に、大久保さんはジャケット等の印刷業者にそれぞれ発注する手はずであり、製作に関することは本日で終了の予定である。

 さてここからは音源を「売る」という事に軸足を移す事になる。
 音源を出す度に書いているような気がするのだけれど、この作業というのは著しく不得手だ。
 正直に言えば、誰かに全部「お任せ」出来たらどんなにいいだろうと思う。

 だが、今回はいつもにも増してこの作業をきちんとやる事に決めたのだ。
 大きく分けて理由は3つある。
 一つ目は、まずなによりも今までよりはるかに手間ひまをかけて作った作品でしかも今までよりもはるかに!いい作品だと自負しているので、単純に多くの人に聴いて頂きたいという事。
 二つ目は、音源を作成するにあたってはそれなりにお金がかかっているので、しっかり売ってお金を回収しない事には今後音楽を続けていく上でも支障が出るので困るという問題。
 そして三つ目は、今までその辺の事をおろそかにしていた事への反省というのがある。

 三つ目に関しては、実はある事がきっかけとなった。
 以前あるオンラインで音源を販売している業者の方にCDを委託販売して頂いていた事があるのだが、数ヶ月前にその業者さんのサイトを何とはなしに見たら、「音源の委託販売終了と精算のお知らせ」がなされていた。
 見ると、この度委託販売を終了するので、それに当たり精算を行いたい。精算をご希望の方は、この期間内にご連絡をお願いします。連絡がない場合は、音源をこちらで破棄させて頂きます。という主旨の案内文がある。
 で、その期間というのが昨年末とかになってて、つまりは私がこのページを閲覧した時点で精算期間は既に終了、という事のようであった。すなわち、私が委託させていただいた音源というのは売れた分を除き破棄の憂き目(あ、何となく韻踏んでる:笑)に会ったという事になる。

 正直この対応どうなんだ、という気はしないでもない。筋としては個別にメール・郵送その他の方法でお知らせを送るべきだろうから。
 ただそれを目にした際、私は業者さんへの怒りというよりは自らへの情けなさで一杯になったのだ。
 この業者さんに限らず、一旦音源を委託してしまった後、いかに売ることを任せっぱなしにしてきた事か。日々の在庫確認とか販促のような地道な作業をいかに疎かにしてきた事か。
 正直に言えば、この手の作業は苦手な上に、どっかで「俺は作る人であって売る人ではないからなあ」的な甘えがあって、ずるずると今まで来てしまったのだ。
 でも本当は、それではいけないのである。
 勿論、人間向き不向きはあるので、人によってはそれこそマネージャー的な人に売る方を任せるという考え方もあるし、本当はそっちの方がよいやり方なのかもしれないとも思う。
 たが私はそういうやり方をやれる立場にないのだ。とても残念な事だけれど。
 だったら向いてるとか向いてないとか四の五の言わずに、「自分でやる」しかないではないか。他に誰もやらないのだから。

 そんなわけで、今回は気合いを入れて売ります。
 ですので、みなさんなにとぞご協力のほどを(笑)。