TARJEELINGニューアルバム「Quiet Life」に関する覚書 第10回「トラックについて⑨『¥A』」

「Quiet Life」覚書もついに第10回。
今回は曲タイトルからしてどう読んだらいいのか…という感じですが、さて内容は。

概要
「Quiet Life」収録曲中唯一(Quiet Life(After)の別ヴァージョン的な(Before)(Break)は除外)、講演、SoundcloudYoutubeの稽古動画、そのいずれでも発表されていない「完全な新曲」(だったのだが11/17の講演で初披露した。ただ、アルバムに収めているヴァージョンとはまるで違っており、別の曲とも言っていいくらいだ)。

楽曲・サウンド
メロディーは、聴いて頂ければわかる事だが、お経の抑揚をほぼそのまま使っている。
ここ数年葬儀に参列する機会が多かったのだが、その度に読経を耳にしていたので(不謹慎かもしれないが)いつかこれを使って曲が書けないかと密かに思っていた。
サウンドに関してはANOHNIのアルバムにあるような、80年代的なエレクトロ・ポップサウンドに沈鬱なメロディー(そして世界の悪を告発する歌詞)を目指したのだが、出来上がったものは全く別物になった。

タイトル・歌詞
タイトルは「えいえん」と読む。
沈みゆくこの国の状況に直截に言及した内容となっている。
と言っても特定の政治家や企業などをやり玉に挙げたものではなく(別にそうしてもいいと思うが、この楽曲ではそれを意図していない)、
むしろ起こっている現象やそれをもたらした考え方についてコメントしている。
そして少し強い表現になるが、そういった事柄に対し音楽で「葬礼」を行ってしまおう、と意図した(なのでメロディーもお経の抑揚を採用したのだ)。


※TARJEELINGニューアルバム「Quiet Life」発売記念講演!!
日時;2018年12月9日(日) 20時開講
会場;cafe and bar gigi(福岡市中央区清川)http://sound.jp/cafe-gigi/
料金;投げ銭制(要オーダー)
出演;TARJEELING/藤田進也/ATAMANAX/DISCHAAAGEEE

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