昨日の夕方。掃除のBGMにでもと思い、ラジオをつけてみたら、「今日は一日プログレ三昧」なるなかなかえげつない特集番組があっていた。
ついついちゃんと聴いてしまった(笑)。
プログレ(PROGRESSIVE ROCKの日本での略称)、というジャンルは正直今までの音楽遍歴の中ではほとんど通ってきてないので、色んな意味で(笑)新鮮で興味深い。
もっとも、音楽そのものもさることながら、ゲストで出ているいわゆる「プログレマニア」と思しきミュージシャンや評論家の人たちの激オタな言動の方が僕なんかにはよっぽど面白かったのだが(笑)。
ちょうどラジオをつけた際に、その「関西プログレ」シーンでかつて活動していたらしい人が当時の事を語っていたのだけど、「ライヴコンテストの規定で『セッティング込みで10分以内の演奏』というプログレバンドには過酷な条件が出たので、セッティングを1分で終わらせる練習ばっかり延々やってた」とか、「雑誌のテープコンテストに応募する際、1年間の成果を出すのだからとテープに加えて歌詞カード、セルフライナーノーツ(!)、オリジナルジャケット(!!!)などをも付け加えて投稿したので封書が殆ど50センチ四方のボックスセットと化していた」などなど、数々の逸話におけるマニアックな情熱と思い入れのほとばしりっぷりに尊敬しつつも涙が止まりませんでした。笑いすぎで(笑)。
で、しばらく考えていて、分かった。
自分が中高生~大学生くらいまで聞いていた、NHK-FMのラジオドラマの音楽、あれとそっくりなのだ。
特に1シーズンに1回くらいのペースであってた2時間くらいの特番(何故かミュージカル仕立ての奴とか多かった)で使われてた音楽とすっげえ似てる。いや両者を並べて分析的に聴くとさほど似てないのかもしれないが、ぶ厚いシンセ主体のアレンジだとか(やっぱ80年代の音源とかなので70年代と違いデジタル臭いんです)、ハードでテクニカルだけどパンク~オルタナ的なエッジといったものを極力排除したようなサウンドだとか、ドラマティックなメロディラインに物語調のいわくありげなリリックを載せて朗々と歌い上げるヴォーカルスタイルとかが、往時のそれとかなり相通じるものがあるのだ。
いや逆か。関西プログレシーンの一派(残党?)がラジオドラマの音楽作ってたのかも。そっちの方が可能性としては高い。誰かその辺の事情知ってる方いたら教えて下さい。