BOOK BOOK BOOK

 昨日はギターの弦を買うために天神へ出かけた。
 その帰り、弦を買った楽器店の入っているビルの地下(といっても吹き抜けになっているので上からも見える)で面白そうなイヴェントをやっていたので見に行った。


 福岡にゆかりのあるグラフィックデザイナー・団体150組(!)が、お気に入りの文庫本を1冊選んで、オリジナルのブックカヴァーを作り、それを展示してみた人にどれが好きか投票してもらうというというもの。投票者はオリジナルのブックカヴァーが貰えるらしい。
 150組もあると、さすがに見応えがある。正直一つ一つの作品については、飛びぬけてインパクトのあるものがそうあるわけじゃないのだが、作品の世界に忠実なもの、ひねったもの、いささか強引なもの(笑)といった様々なタイプのカヴァーをこれだけ大量に並べられると、見比べてるだけで楽しい。
 同じ本で複数のデザイナーが手がけているものもある。星新一とか大人気である(笑)。
 私はそんなにオリジナルブックカヴァーが欲しい人ではないので(笑)今回は投票しなかったけど、時間がある方は足を運んでみたらどうでしょう。

 本と言えば昨日からブックオカが始まった。


 帰りに立ち寄った書店で早速関連フェアをやっており、公式ガイドも無料配布していたのでそれをゲット。
 そのガイド見ただけで、本と活字・出版文化に対する主催者の愛情の深さがとても伝わってくる。
 実行委員には書店員さんとかいわゆる出版業界のインサイダーの方も多いみたいだけど、自分の商売の発展のためと言うよりは(それももちろんあるだろうが)、自分が本や活字文化といったものから受け取った様々な「大事な事」を色んな形で共有したい、というパッションがまずありきな感じがいい。そういうのはイヴェントの組み方とか呼ぶ人とかに自然に出るものだと思う(個人的には今回、気鋭のインディー出版社の代表2人のトークイヴェントが面白そうかと)。
 出版不況とかすごい叫ばれているけど、こういう「愛と行動力のあるインサイダー」が一定数いたら、規模が縮小してもちゃんと残っていけると思う。そういう意味では音楽業界の方がよっぽど危ない(笑)。

 で、そこの書店では話題作「恋する原発」by高橋源一郎が掲載されている『群像』誌を思わず購入。
 文芸誌なんて買ったのは15年ぶりぐらいだが、最初の数ページ立ち読みした段階で「こ、これは見届けないといかん!」と思い金欠なのに買った。
 まだ読了してないが、こ、これは…。
 感想は後日書けたら書きます。私の手(つうか頭)に負えるものでないかもしれないので。