TARJEELINGニューアルバム「Quiet Life」に関する覚書 第3回「トラックについて②『ある構図』」

「Quiet Life」に関する覚書、前回からトラック解説に入りました。
今回は「ある構図」というポップチューンについて。

概要
楽曲自体は前作「Daily Colony News」以前よりあったもの。ただ当初は弾き語りでしか披露していなかったが、「Daily~」発表後に講演用のバックトラックを作り始め、それをもとに発展させた。
2017年10月、SingleEdit版をSoundcloud https://soundcloud.com/tagahillrecords/compositions にてリリース。
アルバム収録の際は一部のパートをリテイクし、ミキシングをやり直した。

楽曲・サウンド
60年代のソウルミュージックで多用されたいわゆる「頭打ち」のビートを使っている。
頭打ちは、もしかしたら世界で一番好きなドラムパターンかもしれないと思う。
ただ全体としてはソウルそのものというよりは、ソウルに影響を受けたポップ/ロックというテイストになった。

歌詞・タイトル
「平穏無事な生活」について、それを本当は志向しつつも世の中に合わせるような生き方(それもまた別の「平穏無事」とも言えるが)をしている人々に対して辛辣な描写をしているが、一方的な糾弾にはなっていないと思う。個人的にはユーモアのある歌詞だと思っている。
タイトルがやや風変りだが、これはカンヌ映画祭の部門名の一つ「ある視点」から着想を得た。
どちらかと言えば「視点」というより「構図」についての歌なので、「ある構図」としたわけだ。
楽曲にとってタイトルというのは勿論重要なものだけど、この曲に関しては、タイトルも含めて歌詞の一部というか、このタイトルにする事で歌詞が一つの作品として完結した、と思っている。

※TARJEELINGニューアルバム「Quiet Life」発売記念講演!!
日時;2018年12月9日 20時開講
会場;cafe and bar gigi(福岡市中央区清川)http://sound.jp/cafe-gigi/
料金;投げ銭制(要オーダー)
出演;TARJEELING/藤田進也/ATAMANAX/DISCHAAAGEEE

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